深層学習を用いた行動の種類判別
私たちの研究室では、カメラで撮影された映像から人物の骨格を推定し、その人の姿勢や身体の動きを判別する研究を行っています。
ヒトの動きと骨格の位置
「骨格」に着目して動作判別を行うメリットとは?
従来の行動判別技術では、モーションキャプチャーと呼ばれる専用の機器を身体に装着して計測された膨大なデータが用いられてきました。この場合、身体に装置を装着する負担があり、手間がかかることに加え、装置を使用できる場所が限定されるという課題があります。
そこで、特殊な器具等を必要とせず、一般的なカメラ映像から画像処理によって、人の骨格の位置を抽出することが可能になると、動作判別を使用できる機会が増えます。また、骨格推定の技術を用いることで、衣服などに影響されることなく、行動を把握できるようにします。さらに、動作の種類などを学習することによって、人の行動を理解することができるようになります。
行動判別でどんなことができるのか?
例えば、スポーツ分野やリハビリテーションにおいてフォームの確認・改善に利用することが可能です。また、建築現場などにおいて未然に事故を防止するために、姿勢をモニタリングして安全管理に活用することも期待されています。
建築現場における安全管理システムの例