顔の皮膚温度変化に着目した研究
人間は声やジェスチャー、表情などを通して相手に多くの情報を発信しています。特に非言語情報である表情は、目や口など様々な部位の動きが複合することで多くの情報を発信するため、コミュニケーションにおいて重要な役割を担っています。
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一方、感情の生起と自律神経の活動には深い関連があり、血流変化などの生理的変化が表出することが知られています。その中でも特に、「喜び(※)」の情動喚起時に鼻部の温度が低下し、頬部の温度が上昇することが明らかになっています。
※頬が押し上げられ、口角が上がる表情を「喜び」とする
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赤外線サーモグラフィ装置
物体の表面温度の分布を色分けして表示します。温度の低い部分は青く、温度が高くなるに従い、緑→黄→赤→白の色で表示されます。
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赤外線の特徴
- ヒトの目に見えない
- 絶対零度(-273℃程度)以上のすべての物体から自然に放射
- 物体の温度が高温になると赤外線の放射量も大
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